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ウォルマートから学ぶシステム構築法【ISOメンバーズクラブNEWS】

2007年11月28日配信
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 こんにちは。
 中小企業ISOサポートセンターの濱田です。

 突然ですが、最近読んだ本の中で非常に
 感銘を受けた本があります。

 それは、「私のウォルマート商法」です。
 (サム・ウォルトン著/講談社+α文庫)


 著者のサム・ウォルトンは、ウォルマートの創業者本人であり、
 この本では、彼が同社をいかに創設し、世界最大の小売業にまで
 育てていったかの歴史が書かれています。

 (この本はウォルトン氏の晩年、多発性骨髄腫を煩った後に
  自分の一生を書き記そうとして書かれたものらしいです)


 詳しい内容は本書を手にしていただきたいのですが、
 わずか40年で小売業の一大帝国を創り上げた
 ウォルトン氏が、情報リサーチの鬼とも呼べる
 人物であったことに気づかされます。

 ウォルトン氏がウォルマートを創設したのは、
 バラエティ・ストアチェーンのベン・フランクリン社の
 フランチャイジーとなり、同社の経営システム・
 店舗運営システムを学んだ後でした。
 
 また、ウォルマートを創設した後も、自社の問題点に
 気づくと、それぞれの分野のエキスパートに直接会い、
 彼らから徹底して情報を吸収し、解決策を見出します。

 さらに「自分ほど同業他者の店舗を視察した者はいない」
 と自ら言うほど、同業者の実店舗を訪れては
 自社に役立つ点はないかと徹底したリサーチを行うのです。
 
 つまり、同社の成長のスピードの速さは、他社
 (あるいは他者)から学んだ良い点を導入してきた
 学習スピードの速さでもあったわけです。

 こうした姿勢は、ISOマネジメントシステムを
 運営する企業でも大いに学ぶ点があるのではないでしょうか。

 多くの中小企業オーナーは、自社の問題に悩んでも
 他社から学ぶ、あるいは他業種から学ぶということを
 あまり積極的に行ってない方が多いように
 私個人は感じています。

 しかし、同業他者や他業種などの成功事例や
 エキスパートから情報をリサーチすることで
 ISOの改善点も無限にあるように思うのです。

 「アイデアの作り方」の著者、ジェームズ・ヤングも
 言っているように、アイデアとは既存の要素の
 組み合わせを変えたものにしか過ぎません。

 ということは、改善のアイデアとは、ある日
 自然に降って沸いてくるようなものではなく、
 これまで集めた情報ソースの量に比例して
 浮かんでくるものであるとも言えるでしょう。

 ご興味あれば、ぜひ本書を手にされてみてください。  


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 □■無料Q&Aコーナー「7.5.2か、それそも7.4.2か?」
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 ISO9001品質マネジメントシステムを構築する際に
 必ずといって良いほど悩むのが7.5.2
 「製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認」という
 要求項目です。

 今週は、この項目についてお悩みのシステム開発会社さんの
 Q&Aをご紹介します。
   

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【ご質問】

 当社はISO9001認証取得後5年目を迎える企業です。
 当社の一部門で基板を設計し、外部の業者に基板の
 製造と実装を委託しています。

 出来上がった基板は当社に納品され検品し、特定の会社の
 製造機械に取り付け生産情報を基板から情報収集し、
 パソコンで管理するシステムに利用しています。

 基板の出荷量は年間100枚程度です。

 このような場合、一般的にQMS規格の7.5.2を
 適用させる必要はありますか?

 それとも適用させず、基板の設計は当社から外注への
 購買情報(7.4.2)として管理し、7.4.3購買製品の検証で
 組み立てられた基板の検査を行うことでも問題は
 無いのでしょうか?

 なお、その部門は現在はスコープ外で7.5.2も
 QMS除外事項として運用しています。 
 お手数ですが、ご教授くださいますようお願いします。
 
     (東京都 NWシステム構築、ソフトウェア開発 N.様)
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【登録コンサルタント 三好庸夫からの回答】
(プロフィール→ http://www.isosupport.net/plofile.html)

 1)基板の機能検査を全数に渡って、単品、あるいは
   機械に取り付けた状態で実施されているならば、
   機能面については、7.5.2「製造及び・・・妥当性の確認」
   の適用は外れます。

   しかし、ロー付け部など、衝撃や、経年劣化による
   不安な要素はありませんか。
   このような不安要素については、外観検査で十分に検証できる。
  (これまでも、この検査合格後に不具合は発生していないなど)
   とすれば、機能面以外についても、7.5.2 の適用は外れます。

  つまり、上記のような検品をしているならば、7.5.2を
  適用させる必要はありません。

 2)7.4「購買」で管理しておけば、7.5.2の適用はないと
   いうことでしょうか。
   この点については、7.4「購買」での管理内容が
   ポイントになります。
  上記1)のようなケースならば、適用はありません。

 もし、貴社が上記1)のような管理をしない場合は、
 製造委託先にて(上記1のような)管理をさせ、適用外に
 するか、7.5.2 「製造及び・・・妥当性の確認」を適用させ、
 適切な管理をさせるか、が必要です。
 
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【登録コンサルタント 下村猛夫からの回答】
(プロフィール→ http://www.isosupport.net/plofile.html)

 御社の製品(またはサービス)が、検査できるかどうかで、
 7.5.2の適用をすべきかどうか判断することになりますが、
 適用させたほうが御社にとっても管理しやすいと思います。

 7.5.2では、検査できない工程や、稼動しないと問題が
 わからない工程では、適用できる方法で、その工程を
 担保することを自ら宣言することでOKとなっています。

 ソフトウエアと一体となった製品で、納品後、しばらく
 稼動しないとバグの発生がわからないような場合は、
 適用したほうがよいと思います。

 7.5.2の適用の中で、評価された供給者に発注していること
 (要員の適格性)や、納入後の定期点検など(妥当性の再確認)を
 適用した管理を行っていると言えるのではないでしょうか。

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【登録コンサルタント 相澤秀雄からの回答】
(プロフィール→ http://www.isosupport.net/plofile.html)

 御社の場合は、基板設計を社内で行い、基板制作、実装は
 外部委託とされております。

 そのため、7.4.1に要求されている「供給先及び購買した製品に
 対する管理の方式と程度」に従って外注先に対してどの程度の
 管理をするかが、ポイントであり、7.5.2は除外事項となります。

 外注先が作業者、作業条件、設備など7.5.2の要求事項を
 十分満足する管理をされていれば管理は一任しても問題ありません。
 現状どおり検品だけでよいでしょう。

 しかし、一般的には7.5.2の要求事項には不十分な対応があると
 予測されますので、その点を話し合いで管理事項をカバーされれば
 良いと思われます。


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 ■編集後記 
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 ISOを真の経営改善ツールにするためには、
 原理原則的な基礎知識と改善すべき問題を見つける
 問題発見能力、そして今回お話した情報収集能力の
 3つが不可欠だと思います。
 
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        中小企業ISOサポートセンター主宰 濱田 昇

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